彼女の「アバズレ」以外の側面 -福井夏ちゃん- <後編>
劇が終わった後の交流タイムの時、夏ちゃんを探すと、知り合いらしき年長者の男性と喋っているのが見えた。いつ会話が途切れるか分からないし、差し入れの中に簡単なメッセージカードも入れておいたからいいか…と思い、私はさらっと帰った。視界の端で捉えた彼女の顔は、圧倒的な笑顔だった。
ツイッターやnoteでは味方がいないとか言っている割に、劇を終えた後の彼女は屈託なく人と接しているように感じた。
彼女の人生には、SNS越しに伝わってくる殺伐とした時間だけでなく、やりたいことに本気で取り